緩和ケアの診療加算

要するに、3割負担の場合であれば、１日では、2500円×0.3となり、750円が緩和ケアの医療費に加算されることになるのです。
それだけ、緩和ケアに関する情報がとても重要になってきているということです。
そうした意味では、緩和ケアの情報も、容易に知ることができるようになってきました。
また、緩和ケア病棟の場合、ホスピスと言う風にも呼ばれていますが、その呼び方の差で、治療やサポートが変わることはありません。
WHOでは、緩和ケアの定義が定められていて、それは、生命の危機にある疾患に脅かされている患者と家族に、適切な処置を行うことです。
また施設では、薬剤師などが緩和ケアチームに参加しているケースも少なくありません。緩和ケアは、その大きな広がりと共に、最近では、全国の各都道府県に存在する、がん診療病院において、相談支援センターが設置されています

癌の緩和ケア

緩和ケアというのは、癌の痛みを和らげ、そして、精神的にも不安を取り除いてくれるので、とても有効な医療と言えます。
緩和ケアは、患者や家族にとって大事な生活の質である、クオリティ・オブ・ライフを達成することが目標になります。
そうしたことから、緩和ケアは、癌自体の治療と並行して、とても大切なのです。
それは、食べられなくなってから、輸液というのは、患者のQOLを大きく低下させるからです。
そして、末期のがん患者以外でも、緩和ケアを勧めるケースがよくあるのです。
しかし、緩和ケアというのは、癌そのものの治療ではないので、注意が必要です。
そうした時に、緩和ケアは、癌による色々な身体の不調、心の問題に対処してくれるのです

緩和ケアの認定看護師

緩和ケアでは、色々な制度があり、その中には、認定看護師というものがあります。

緩和ケア認定看護師は、進行性のがん患者と家族に対して、支援できるように、常に最新の知識と技術を習得しています。
そして、認定看護師は、緩和ケアの普及と看護の質の向上を目標に、日夜活動しています。
緩和ケア認定看護師は、医療スタッフに対して、指導と相談を行う責務を担っています。
スピリチュアルな苦痛というのは、まさに、生きていることへの価値、喜びを失う苦しみであるのです。
そして、とても質の高い看護ができる能力を兼ね備えているのが、緩和ケア認定看護師と言えます。

緩和ケア認定看護師は、情報提供や技術提供を追求して、それを実践するスペシャリストと言えます。